【静岡 場面かんもくの会】は、日本特殊教育学会第61回大会における自主シンポジウム「わが国における場面緘黙研究の現在と今後の方向を考えるⅨ」に寄稿し、ビデオ発表を行いました。
今回の発表では、高校入試における「英語スピーキングテスト」や「自己表現」といった新しい制度について、場面緘黙のある生徒への配慮という観点から、保護者の立場で問題提起を行いました。
日本特殊教育学会とは
日本特殊教育学会は、特別支援教育や障害のある子どもへの支援について研究・実践を行う学会で、多くの研究者や教育関係者が参加しています。
こうした学会の場で、当事者や保護者の視点から発信する機会をいただけたことは、【静岡 場面かんもくの会】としても大きな意味のある取り組みでした。
取り組みの概要
発表は、2023年8月25日から27日に横浜国立大学で開催された日本特殊教育学会第61回大会の中で行われました。
本シンポジウムは、「わが国における場面緘黙研究の現在と今後の方向を考える」というテーマのもと継続的に行われており、今回はその9回目にあたります。
当日は対面とWEBを併用したハイブリッド形式で実施され、【静岡 場面かんもくの会】としては事前に収録したビデオによる発表という形で参加しました。
発表内容について
今回の寄稿では、「場面緘黙のある生徒の高校入試における配慮について」をテーマに、東京都の英語スピーキングテストや広島県の自己表現制度を取り上げました。
受験制度が「表現する力」を重視する方向へ変化していく中で、場面緘黙のある生徒にとってどのような困難が生じるのか、またその困難に対してどのような配慮が必要なのかを、保護者の視点から整理しました。
同時に、適切な配慮があれば挑戦の機会にもなり得るという側面についても触れ、制度の課題と可能性の両面から考察を行いました。
本発表は、【場面緘黙親の会関東 つぼみの会】の若山さんと共同で行い、それぞれの地域における視点を踏まえて、一つのテーマとしてまとめています。
寄稿に至った経緯
今回の寄稿は、場面緘黙に関する研究や活動に関わるつながりの中で、【場面緘黙関連団体連合会】代表である久田先生からご提案をいただいたことがきっかけでした。
これまでの活動の中で感じてきた課題を、学会という場でどのように伝えるかを考えながら、論文形式でまとめる形となりました。
一人での発信ではなく、親の会同士で協力しながら内容を構成したことも、今回の特徴の一つです。
当日の様子
当日は2日目に会場へ足を運び、ポスター発表なども含めて学会全体の様子を見学しました。
これまでオンラインでつながっていた方々と実際にお会いする機会にもなり、関西国際大学の梶先生をはじめ、多くの方と直接ご挨拶できたことは大きな経験となりました。
得られたこと
今回の取り組みを通して、場面緘黙に関する課題は、個別の支援だけでなく、制度や社会の仕組みの中で考えていく必要があることをあらためて実感しました。
また、保護者の立場からの声も、学会の場において重要な視点の一つとして受け止められていることを感じました。
地域での活動と、こうした研究や発信の場がつながることで、より多くの人に理解が広がっていく可能性を感じています。
【静岡 場面かんもくの会】として
【静岡 場面かんもくの会】では、地域でのつながりを大切にしながら、必要に応じてこうした外部の場とも関わり、発信を行っていきたいと考えています。
日常の中で積み重ねられている小さな支援や配慮を、より広い形で共有していくことが、場面緘黙への理解や支援の広がりにつながると考えています。
今後も、地域と外部をつなぐ役割を意識しながら、活動を続けていきます。
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