【活動報告】5歳児健診への要望書作成に参加しました

場面緘黙関連団体連合会の作業班として

場面緘黙関連団体連合会では、5歳児健診において場面緘黙の可能性に気づき、必要な支援につながる機会を増やすことを目的として、要望書作成のための作業班が設けられました。

【静岡 場面かんもくの会】も加盟団体としてこの作業班に参加し、地域の5歳児健診の実施状況の確認、資料作成、問診項目や要望内容の検討・立案に関わりました。

その後、連合会として要望書が取りまとめられ、2026年9月17日、こども家庭庁 成育局母子保健課へ提出されました。

5歳児健診の地域の状況を確認しました

5歳児健診は、市町村が実施主体です。そのため、実施方法は地域によって異なります。

保護者への問診を中心に進める地域もあれば、園での様子を確認する地域、専門職が園を訪問する地域など、実施のあり方には幅があります。

【静岡 場面かんもくの会】では、こうした違いを踏まえながら、静岡県内を含む地域の実施状況を確認し、作業班での検討材料として共有しました。

今回の要望を考えるうえでは、特定の健診方式だけを前提にせず、さまざまな地域で取り入れられる内容にすることが重要でした。

資料を作成し、課題を整理しました

作業班での検討を進める中で見えてきたのは、単に「園で話せていますか」という質問を加えればよい、ということではないという点でした。

未就園児をどう考えるのか。

普段はいくらか話せていても、必要な場面では話すことが難しい子どもをどう捉えるのか。

地域によっては、園からの情報が十分に得られない場合をどう考えるのか。

こうした点を整理するために、【静岡 場面かんもくの会】では、5歳児健診の仕組みや問診票、自治体ごとの実施方法の違いなどをまとめた資料を作成し、作業班での検討に活用しました。

質問文そのものを先に決めるのではなく、
「何に気づくための質問にするのか」
というところから考えることが重要でした。

01地域の状況を確認
↓
02問診票と課題を整理
↓
03検討用の資料を作成
↓
04問診項目・要望内容を検討
↓
05要望書案の取りまとめへ

要望内容の検討・立案に参加しました

地域の状況確認と資料作成をもとに、作業班では要望内容の検討が進められました。

【静岡 場面かんもくの会】も、確認した地域情報や整理した課題を共有しながら、問診項目の考え方や要望書案の検討・立案に参加しました。

最終的な要望の主な内容
1
問診票の項目と、その解釈を追加すること

場面による発話状況の違いなどに気づくための項目と、その回答をどのように捉えるかという視点を加えること。

2
医師等の診察場面にも確認の視点を加えること

健診会場での様子だけでなく、園などでの発話状況も確認し、場面緘黙の可能性を考慮できるようにすること。

5歳児健診だけですべてを解決することはできません。

それでも、就学前の時期に、「場面によって話す様子が大きく違っていないか」という視点から気づく入口をつくることには、大きな意味があると考えています。

2026年9月17日、要望書が提出されました

2026.09.17
こども家庭庁 成育局母子保健課へ提出

場面緘黙関連団体連合会より要望書を提出しました。

こうした検討を経て、場面緘黙関連団体連合会から、

「5歳児健診における場面緘黙の早期発見に関する要望書」

が提出されました。

要望書には、【静岡 場面かんもくの会】を含む連合会所属18団体が記載されています。

今回の取り組みは、場面緘黙のある子どもに早い段階で気づき、必要な理解や支援につなげていくための一歩です。

PDF・2ページ

提出した要望書

5歳児健診における場面緘黙の早期発見に関する要望書

提出日
2026年9月17日
提出先
こども家庭庁 成育局母子保健課

場面緘黙関連団体連合会から実際に提出された要望書です。

要望書をPDFで見る

これからも、地域からできることを

今回の作業班への参加を通じて、制度を考えるうえでは、国のマニュアルだけでなく、それぞれの地域で実際にどのように健診が行われているかを確認することの大切さを改めて感じました。

全国共通の視点を考えること。
地域ごとの実施状況を踏まえること。

その両方が必要です。

【静岡 場面かんもくの会】では、これからも場面緘黙のある子どもが必要な理解や支援につながるよう、地域の状況を見ながら、私たちにできることを続けていきます。