場面緘黙は、家庭や安心できる場所では自然に話せても、 学校や園、職場などの特定の場面では、 話すことが難しくなる状態です。
その困りごとは、話すことだけとは限りません。 強い不安や緊張によって、返事をする、助けを求める、 表情や動作で気持ちを伝えるといったことも 難しくなる場合があります。
文章だけでは伝わりにくい本人の感じ方や、 周囲に知っていただきたいことを、 当会が制作した動画で紹介します。
話せない背景にある不安や困りごと
本人が望んで黙っているわけではありません
話したい気持ちがあっても、 不安や緊張のために声を出せないことがあります。
困りごとは発話だけではありません
強い緊張によって、動作、表情、食事、意思表示などにも 困難があらわれる場合があります。
周囲の理解が安心につながります
話すことを急がせず、 返事がなくても自然に関わり続けることが大切です。
動画で知る「場面緘黙」
動画が表示されない場合は、 YouTubeで動画を見る
考えの基本は、制作した当時から変わっていません
この動画を制作した当時から、 当会が大切にしていることは変わっていません。
- 本人がわざと話さないわけではないこと
- 話せない背景に、不安や緊張があること
- 本人だけに努力を求めず、周囲が理解すること
- 安心できる関係や環境を整えること
- 話せないときも、本人との関わりを途切れさせないこと
一方で、場面緘黙について学び、 当事者や保護者、支援に関わる方々と接する中で、 当会が用いる言葉や説明の仕方は少しずつ変わってきました。
現在は、単に「話せるようになること」だけを目標にするのではなく、 不安や生活上の困りごとが和らぎ、 本人が必要な意思表示や活動への参加をしやすくなることを 大切にしています。
動画をご覧いただく際の補足
動画内には、制作当時に一般的に使っていた 「治す」「克服する」「本人の頑張り」といった趣旨の表現が 一部含まれています。
現在の当会では、場面緘黙への取り組みを、 本人の努力だけに委ねるものとは考えていません。
本人の意思やペースを尊重しながら、 安心できる関係や環境を整え、 現在できることから段階的に取り組むことが大切だと考えています。
場面緘黙のあらわれ方や経過は一人ひとり異なります。 適切な理解や支援によって不安が和らいだり、 話せる場面やできることが広がったりする場合がありますが、 進み方や必要な支援は人によって異なります。
周囲の人にできること
話すことを急がせない
発話を強く求めたり、突然人前で話すよう促したりすると、 不安や緊張がさらに強くなる場合があります。
返事の方法を一つに決めない
うなずき、指さし、筆談、選択肢から選ぶ方法など、 声以外の意思表示も大切にします。
返事がなくても自然に関わる
話せないことだけに注目せず、 挨拶や声かけを続けながら、安心できる関係をつくります。
本人と一緒に進め方を考える
周囲だけで目標を決めず、 本人がどう感じているか、何なら取り組めそうかを確認します。
「無理に話させないこと」は、 何もせずに見守り続けることと同じではありません。 本人の状態を確認しながら、安心できる環境や意思表示の方法を整え、 必要に応じて小さな段階に分けて支えることが大切です。
【静岡 場面かんもくの会】への参加
会への参加方法や活動内容については、 入会案内をご覧ください。 参加前に確認したいことがある方は、 お問い合わせページからご連絡いただけます。
