【静岡 場面かんもくの会】では、場面緘黙についての理解を広げる取り組みの一つとして、学校や園に向けたリーフレットの配布を行っています。
学校教育課などを通じて、校長会や園長会の場で資料を届けていただく形で、地域の教育機関へ情報を広げる機会を重ねてきました。
ここでは、その取り組みの背景と、現在までの流れをご紹介します。
取り組みの概要
- 実施時期:2021年2月
- 配布対象:沼津市内の小中学校・幼稚園・保育園
- 配布方法:学校教育課を通じて、校長会・園長会で配布
この取り組みでは、場面緘黙についての基礎的な理解や、学校生活の中で起こりやすい困りごと、配慮の考え方などをまとめたリーフレットを、教育機関に向けて配布しています。
2021年2月に沼津市での配布を皮切りに、その後も、県内の各地において、教育機関を中心に配布や情報提供を継続しています。
なぜこの取り組みを行ったのか
場面緘黙は、多くの場合、幼少期に発症すると言われています。
特に、幼稚園・保育園への入園や、小学校への入学といった環境の変化をきっかけに症状が現れることが多く見られます。
一方で、発症初期は年齢の低さもあり、「もう少し様子を見ましょう」と判断され、すぐに支援につながらないケースも少なくありません。
場面緘黙は、早い段階で適切な支援につながることで、症状の緩和が進みやすいとされています。
しかし実際には、症状が現れるのは主に園や学校などの集団場面であり、自宅では問題なく話せることも多いため、保護者よりも先に学校の先生が気づくこともあります。
そのため、最初に気づいた先生方が、場面緘黙について正しい情報をもとに理解し、適切な支援につなげていくことがとても重要になります。
こうした背景から、【静岡 場面かんもくの会】では、場面緘黙の基礎的な理解をまとめたリーフレットを、幼稚園・保育園、小中学校の教員の方々に届ける取り組みを行っています。
リーフレットについては、内容が分かりやすく整理されている「かんもくネット」作成のものをもとに、当会の情報を加えた静岡版としてご協力をいただき、印刷・配布を行っています。
現在は、静岡県内の各市町において、学校教育課や幼児教育課、障害支援課などを通じて、現場の先生方へ直接届けられる形で配布を進めています。
現場で最初に関わる先生方に正しい情報が届くことが、子どもにとっての最初の支援につながると考えています。
学校とのつながりを大切にしています
場面緘黙の支援は、家庭の中だけで完結するものではありません。
子どもが日中の多くの時間を過ごす園や学校で、どのように理解され、どのような配慮や支えがあるかによって、安心して過ごせるかどうかは大きく変わってきます。
そのため、個別の相談に対応することに加えて、地域全体の教育機関に向けて基礎的な情報を届けていくことにも意味があると考えています。
学校教育課などを通じて配布することで、特定の学校だけでなく、地域の中で場面緘黙への理解を少しずつ広げていくきっかけになることを願っています。
現在の取り組みについて
2021年2月の配布以降も、県内各地において、教育機関を中心としたリーフレット配布や情報提供を継続しています。
一度きりの取り組みではなく、地域の中で少しずつ理解が広がっていくことを目指し、無理のない形で活動を重ねています。
今後も、必要な場所に必要な情報が届くよう、できる形で継続していきたいと考えています。
【静岡 場面かんもくの会】として
【静岡 場面かんもくの会】では、場面緘黙について「知っている人を増やすこと」が、支援につながる第一歩だと考えています。
本人が安心して過ごせる環境を整えるためには、周囲の理解が欠かせません。
今後も、家庭と学校、支援者をつなぐきっかけを作りながら、地域の中で理解を広げる活動を続けていきます。
こうした取り組みを通じて、必要な場所に情報を届けていきたいと考えています。
リーフレットの配布について関心をお持ちの方や、教育機関への情報提供につながる可能性がありましたら、お気軽にご相談ください。
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